どの医療現場も人材不足で看護師の求人は多く、看護師は勤め先を自由に選ぶことができると言える。しかし看護師の職場は多忙で不規則勤務が課せられること珍しくないので、慎重に求人の情報を分析する必要がある。自分の希望する病院があれば、まず縁故で紹介してもらうのがベストである。縁故が無くても、通常病院のホームページには採用予定の欄があるので、自分の勤めたい病院のサイトで求人を探すことができる。幅広く求人を検索するなら、やはり公的機関が管理するハローワークが筆頭に挙げられる。ハローワークは登録せずにインターネットで求人を検索することが可能で、事務所に行けば載っていない求人情報も知ることができる。ただしハローワークでは原則として所在地や勤務時間など限定された情報しか載せないので、看護師が関心を寄せる医療設備の充実度などの特殊な情報を得られるとは限らない。
またハローワークは事業所が無料で登録できるので、雇用促進の援助金目当てで採用意思のない求人も載せられていることに注意したい。こうした弊害を避けるために看護師に特化した紹介会社に登録する方法がある。紹介会社の求人の数はハローワークより圧倒的に多い。事業所は紹介会社に手数料を払って看護師を募集しているので、ハローワークのような偽情報がないと言える。紹介会社は雇用が成立すれば報酬を得られるため、看護師が求める求人情報を提供し積極的に採用に向けてサポートしてくれる。逆に極端な人材不足で急募中の職場を強く勧める電話を頻繁にかけてくるなどのデメリットもあるので、労働条件の希望を明確化して安易に紹介会社の誘導に乗らないようにすることも必要である。